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幼児教育と遊びの重要性と褒めること・叱ること

〇幼児教育と遊びの重要性

幼児期においては、多くの重要な教育が行われますが、中でも「遊び」 は非常に重要な教育の一つです。

「遊び」は、公園で遊んだり、子供同士や親と遊んだり、動物と遊んだ りなど実に様々な現実世界での認識を得ることができる上に、楽しみな がら学ぶことができるという貴重な経験を積むことができます。

様々な物理現象の理解に始まり、周囲の環境に対する帰属意識、物事の 問題解決、挑戦、察知、自信など主体的にそして積極的に「遊び」に参加 することで、大人が想像できる以上のことを彼らは「遊び」から学びます。

中でも「遊び」が教育に重要であるのは、

○主体性・自律の精神

○楽しみながら学ぶ

○活動的である

ということです。

日本の戦後教育に欠けていると指摘されることも多い「主体性」「自律」を 幼児がこの時期に積極的に理解することができれば、それだけでも大きな成 果があったと言えるのではないでしょうか。

日本の義務教育が以前に比べて、幾つかの問題を抱えていることは事実かもし れませんが、そのレベルに関わらず、「主体性」さえ持っていれば、積極的に 学ぶことは可能でしょうし、もっと言えば、主体性と自律が備われば、仮に放 っておいたとしても、成長するはずです。

また、楽しみながら学ぶということも非常に重要です。例えば、一流のプロス ポーツ選手の多くは、大舞台になればなるほど「楽しみ」と答えます。多くの 成功の秘訣や成長の裏には苦労もあるかもしれませんが、エンジン=原動力と なるのはやはり、楽しさ・充実感・やりがいでしょう。

そういった意味で幼児が遊びを通じて、物事を楽しむということを学ぶという のは、非常に重要であると考えられます。

最後にある「活動的」ですが、活動的な遊びは上にも挙げましたが物理現象の 理解に始まり、実に様々なことを学ぶことできますので、子供にとっては非常に 重要な教育の機会です。

現代には、テレビゲーム・PCゲームなど体を動かさずに遊べる道具が沢山あり ますが、過度にそうした「遊び」だけに頼るのは上のようなことが学べる機会 を逃しているという意味で非常にもったいないと考えられます。

〇褒めることと叱ること

幼児期の教育は親子にとって非常に楽しく、充実感がある一方で、子供に良い 教育を施してあげたいという気持ちがどうしても強くなってしまい、感情的に なってしまうことが少なくありません。

具体的には、子供を厳しく叱ったり、あるいは罵ったりということが挙げられる でしょう。しかし、そういった行動、特に「叱ること」が子供に特にいい影響が あると判断するのは大きな間違いです。

ある心理学的な研究によれば「人間は褒めることより叱ることにより、何らかの 影響を与えることができる」という偏った解釈をしがちであることが分かってい ます。(※)

つまり、叱ることの方が褒めることよりも効果があると「誤信」しやすいという ことです。

子を想う親の気持ちは皆同じように深いものがあると想いますが、厳しく叱るこ とが子供の成長にプラスに働くはずと「過信」することは、かえってマイナスの 効果を生む可能性があることは十分に知っておく価値はあるでしょう。

だからと言って、褒めるだけで子供を立派に成長させることができるというわけ ではありませんが…。

ただ褒めることが物事の楽しさを子供に教えることにつながり、しいては成功に 繋がるということもありますので、褒めることのパワーはやはり大きなものがあ ると思います。

一例ですが、ゴルファーとして若くして大成功している宮里藍さんの父、優さん は藍さんが小さい頃は、とにかくまず「褒めた」そうです。楽しさを実感させる ことを優先させるべきであるという考えがあったことを明かしていますが、まさ に幼児教育の本質を実践されていらっしゃったと言えるのではないでしょうか。

一方で、「一流のゴルファーは一流の社会人に通じる」という信念のもと、人と してのマナーや礼儀などは厳しくしつけたそうですから、まさにバランスのとれ た素晴らしい教育をなさったということがうかがえます。

幼児期の子供は吸収力が高く、大きく成長します。そして、何より感情面など精 神面での成長も著しいものがあります。褒めること・叱ることは大の大人であっ ても人により大きな影響力がありますし、ましてや多感な子供であれば…、大人 の人間が想像している以上に子供に影響を与えている可能性があります。

誤信や過信がないように幼児教育を子供とともに行いたいですね。

※人間この信じやすきものー迷信・誤信はどうして生まれるか/トーマス・ギロビッチ、新曜社

著者:モネ美

東京を拠点にフリーで働く保育士で2児の母。ウェブメディアを中心にライターやディレクターとして働きながら、独自の視点で「教育」についての執筆活動も行っています。